2012/03/23

みえるもの/みえないもの(豊田市美術館)をみて /メインヴィジュアルに使用さていたのがどうして《イエスタデイズ・サンドイッチ》だったのだろう【佐藤匡将】

豊田市美術館で行われた常設特別展示「みえるもの/みえないもの」。このメインヴィジュアルとして使用されていたのが《イエスタデイズ・サンドイッチ》(1965−81年)という作品。これはボリス・ミハイロフによって撮影されたもので、旧ソビエト連邦時代に撮影したものを西側に移ってから二枚重ねで現像した作品。


「みえるもの/みえないもの」メインヴィジュアル


この展示では以下のように作品をカテゴライズして案内していた。


窃視症/ 観られることのオブセッション
私写真
日常性
時間・記憶
永遠・巨視的視点
みえるもの/みえないもの

イエスタデイズ・サンドイッチは「時間・記憶」にカテゴライズされ、クリスチャン・ボルタンスキー《聖遺物箱(プーリムの祭り)1990年》、ローマン・オパルカ《OPALKA 1965/ 1-OPALKA 1965/1-∞ シリーズ》が同じくこのカテゴリーで展示されている。


《聖遺物箱(プーリムの祭り)1990年》




《OPALKA 1965》

上記の作品が時間・記憶」なのかはわかる。でもどうして、ボリス・ミハイロフの《イエスタデイズ・サンドイッチ》が時間・記憶」に置かれ、「みえるもの/みえないもの」のメインヴィジュアルとして使用さたのだろう。「みえるもの/みえないもの」にカテゴライズされた作品の中から選ぶのが普通だと思うのだけれど、どうしてなのだろう。





(案内)
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